今回は、
SE(
システムエンジニア)向けの本の書評ですが、IT業界の方(
SEの方、
SEを目指す方、プロマネを目指す方)だけではなく、ITについては注文するだけ・・という方にも、みなさんにお目通しいただければと思います。
発注される方には、
こんな業者担当者でないと失敗するぞ的な見方をして頂きながら、読んで頂けたら幸いです。
さて、
ブログで書評を・・ということで、著者の克本亮氏から、
『
SEのための聞く技術』
『
SEのための交渉術』
『
SEのためのトラブルシューティング』
という3冊の本を本を頂きました。
日本では、
SEとは、企業情報システムの開発に携わって、この情報システムの要求定義、設計、構築、運用に従事するひとのことを言います。コンピューター屋さんなんて、ひとからげに呼ばれたりしますが、
・注文者が何をしたいか(機能要件)
・注文者が気づいていない要求(非機能要件)
を聞き取って、それをコンピュータで実現できるように設計するのが、
SEなんですね。
また、このシステム化のプロジェクトを取りまとめる
SEの頭のことをプロジェクトマネージャーと言います。お客様との窓口であるとともに、たくさんのプログラマや関係者を引っ張っていくというお仕事です。
SEやプロマネさんの能力としては、お客様のしたいことを聞き取ったり、引き出したり、提案したり、開発関係者(お客様やプログラマなど)を統一管理したりといった、
ヒューマンスキル&
ビジネススキルが、重要なのでございます。


このことは、この10年ほどで、かなり認知されてきましたし、
SE向け書の対人技術のノウハウ本も見かけるようになりました。『
SEのための聞く技術』『
SEのための交渉術』も、それを実際にどうやればいいかというノウハウ本です。
ただ、
場面、シーン、タイプ別に、対応事例をあげて書かれているので、これまで、対人技術ノウハウ本を読まれて、『言われていることはわかるけど、どうすりゃいいんだ?』と悩まれた経験のある方も・・・『あ〜、こんな感じの展開ね』と思えるかもしれません。
SEは、御用聞きであってはいけません。
御用聞き(機能要件のニーズ把握)をしたのち、積極的働きかけをして、非機能要件の明確化・・ひいては、業務改善を含めた提案ができるひとであって頂きたいと願っています。この本の著者の方も、同じ思いではないかなあと考えながら拝読いたしました。

さて、最後は『
SEのためのトラブルシューティング』についてです。
IT化(
システム開発)での失敗をケースごとに、対処方法とともに紹介されていますから、発注者の企業さんも、これは、
IT化(
システム開発)で
失敗するシチュエーションの戒めとしてお読みになると良いかもしれないと思います。
惜しいかな、私的には、『もっと掘り下げて欲しかったなあ・・でも、ここはこれだけで1冊になるボリュームがあるから、仕方ないかあ』と思った部分が、
進捗遅れと
コスト超過です。
さらっと書かれていて、本当の原因と対策までには、至っていないような気が致しました。
IT化(
システム開発)は、
・他もやっているから
・取引のために整えないといけないから
・今のシステムが機能していないから
・省力化になれば
なんて、達成目標が明確でないままに進むと、投資額が大きい分、失敗は、大損害です。
でも、うまく使うと、本当に、経営や業務が見えて、意思決定の有効なツールになるんですよ!!
システムを作る側、使う側の両方が、達成目標を明確することからはじめていただいて、良いコミュニケーションをとりながら、失敗のない、経営に資するIT(システム)を実現していただけたらなあと願うばかりです。
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