17日土曜、
日本システム監査人協会の創立20周年記念講演会(九州開催)がございました。
お話いただいたのは、
◆佐賀県最高情報統括監(CIO)川島宏一氏
◆
日本大学 堀江正之教授◆
日本システム監査人協会 小野修一副会長
◆
日本システム監査人協会 福田啓二九州支部長
どのお話も興味深い内容でございましたが、特に、
日本大学の堀江教授のお話には、あげられた問題も含め、共感しつつ、大変に勉強になりました。
最後に、飲食店での監査を例に、”あなたが監査人ならどう行動しますか”という問題を提示され、『懇親会で議論しましょう!』で締められたのには・・・『あ、この展開、頂き〜〜♪』なんて、関係ないことも思いながら・・・懇親会へのやる気満々になってしまいました。
毎回お読みくださっている方、”今日もまた、飲むんだね・・からだ壊すぞ”とのお声も聞こえて参ります(^^;
さて、堀江教授の問題の中身を要約すると
ある飲食店の監査”テーマ:入金と現金の管理”において、店舗で、掃除の不徹底や接客不備のひどい状態を発見したら、どう行動するか、A〜Dから選べ。
A.本来のテーマ以外のことには触れない
B.気づいたら、自分で片付ける
C.監査の報告書に、追記事項として記載する
D.その場で店長に改善助言、改善しなければ、それについて報告書に記述する
という投げかけです。
役割分担と責任の明確化という観点から見ると、お金のことを監査して、問題点と原因と改善案を提示するのが、このときの監査人の立場ですから、本来の監査テーマについての監査以外のことは、監査人の使命と責任の範囲を超えているわけです。また、監査人は、監査されるものからは独立しているべきなので、監査する部門の業務に、実際に直接に手をだすことは避けなければいけません。
家庭生活や学校生活では、一番褒められそうな答えのBは、明らかに不可ってことですね。
Cもあんまりでしょ〜、監査結果はちゃんとそこで、説明しなきゃ!
ということで、悩むのは、AかDかって部分です。
監査時、
責任区別の原則を理由に、
『監査テーマから外れた明らかな問題点には知らん顔をすべし!』という姿勢を求められることがあり、私は、ずっと大きな違和感を持ってきました。
同じような言い分に、問題のある企業さんへコンサルに入らせていただいたときにも、頻繁に出くわします。
ある社員さんが、『私の仕事は、コレとコレです。他は関係ありません。』と、知っている問題にも、他のひとの過重負荷にも、知らん顔・・・『私の仕事は、接客じゃありませんから』と、お客様からの問合せを無視するなど・・・
そのたびに、とても悲しい思いを持ちながら、『他のひとの仕事には、手は出さなくてもいいから、
関心と思いやりと助言と協力は惜しみなく!!』と、根気良く説いている日々もあり・・・
つまるところ、その業務のオオモトになっている目的目標を見ずに、業務単体だけをみた結果が、前記のような言葉になるような気がしてなりません。
監査だって、その企業や組織を健全に運営し、事業を継続することこそが、内部統制整備の目的なのですから、テーマ外だからと言って知らんふりするのは、本末転倒ではないのかしら。
本来のテーマを見失ってはいけないけれど、エライ経験豊富な監査人ほど、テーマ外のことを見るべきではないとおっしゃることが多くて、納得できなかったのです。
今日、堀江教授から、私の思いと同じ言葉をお聞きして、”虎の威を借り”酔った勢いも言い訳に、語らせていただきました。
長々とお付き合い頂いて、感謝感謝でございます。
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